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機械設計技術者資格deレベルUP!~資格の取り方・勉強方法~

2024年7月17日

りっちゃん

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こんにちは。りっちゃんです。

今回は、「機械設計」職種に関連する資格の一つ「機械設計技術者」についてまとめてみました。

「機械設計技術者」資格は、機械設計の知識とスキルを有することを証明するものです。
この資格を持っていると、仕事をする上で機械設計のプロフェッショナルとして信頼性を高めることができます。
機械設計分野で活躍する上で有益な資格であり、キャリアの成長のための強力な武器となるため、資格取得を目指される方も多いです。

「機械設計」の分野でキャリア形成を目指されている方は、成長の助けとして「機械設計技術者」資格取得を目指されてはいかがでしょうか?

ポイント

◎資格区分:民間資格

◎試験日:年1回/11月

◎合格発表日:12月

◎合格率:(平成27年~令和3年度)
 1級:29.6~50.6%
 2級:32.6~42.5%
 3級:33.3~43.8%

◎資格保有者の強み:図面作成スキルや物理学の知識などを問う資格なので、機械の技術者として必要な幅広いスキルを有することを証明できる。

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「機械設計技術者」とは?

設計

ここでは「機械設計技術者」についてまとめています。
まずは機械設計技術者とはどんな資格で、どのように取得するのかを見ていきましょう。

機械設計技術者

機械設計技術者は、一般社団法人日本機械設計工業会が主催する民間資格です。

3級は実務経験なしでも受けることが出来るため、主に新人技術者や学生向けの資格です。
合格のためには機械設計に関する体系的な知識を網羅的に学ぶ必要があり、合格することで”基礎は身に付いている”ということが客観的に証明できます。

1,2級は機械設計経験者向けです。
2級以上は機械設計の基礎知識はすでにお持ちであるという前提で、より複雑な業務を遂行できる技術者を対象とした試験であり、「安全で効率のよい機械を経済的に設計する機械設計技術者の総合能力」を認定するものです。

【機械設計技術者1,2級試験実施の目的】
機械設計技術者試験は、安全で効率のよい機械を経済的に設計する機械設計技術者の総合能力を認定し、機械設計技術者の技術力向上と社会的評価の適正な確立を図り、我が国機械産業の振興に寄与することを目的としています。

【機械設計技術者3級試験実施の目的】
1,2級機械設計技術者試験の受験資格に達しない初級の機械設計技術者の試験を実施、認定することにより、主に新人技術者、学生の技術水準を適正に評価することを確立し、機械設計技術者認定制度を機械設計技術者のほぼ全域をカバーした資格制度に発展させることを目的としています。

一般社団法人 日本機械設計工業会

基本情報

受験資格

1級:2級合格者or下記規定年数の実務経験者
 ※工学系×「大学(院)・高専専攻科・高度専門士・職業能力開発大学校(旧職業訓練大学校)」+実務経験5年以上
  工学系×「短大・高専・専門学校・職業能力開発短期大学(旧職業訓練短期大学校)・「職業能力開発校(旧職業訓練校)(高校卒業後、2年制)」+実務経験7年以上
  上記以外+実務経験10年以上
2級:工学系×「大学(院)・高専専攻科・高度専門士・職業能力開発大学校(旧職業訓練大学校)」の場合、3級合格者は実務経験2年以上/その他は実務経験3年以上
  工学系×「短大・高専・専門学校・職業能力開発短期大学(旧職業訓練短期大学校)・「職業能力開発校(旧職業訓練校)(高校卒業後、2年制)」の場合、3級合格者は実務経験3年以上/その他は実務経験5年以上
  上記以外の場合、3級合格者は実務経験4年以上/その他は実務経験7年以上
3級:実務経験は必要なし(学生も可)。

受験期間

年1回 毎年11月実施
→合格発表:同年12月

受験場所

※令和5年度
北海道、青森、東京、埼玉、愛知、静岡、富山、石川、福井、滋賀、大阪、広島、香川、愛媛、山口、福岡、熊本、沖縄

受験費用

1級:33,000円(税込)
2級:22,000円(税込)
3級:8,800円(税込)

検定内容

★3級科目:
※全問マークシート方式
機械工学基礎
<詳細>機構学・機械要素設計、機械力学、制御工学、工業材料、材料力学、流体・熱工学、工作法、機械製図

★2級科目:
※原則マークシート方式、一部記述式となる場合あり。
①機械設計分野 :機構学、機械要素設計、機械製図、関連問題
②力学分野 :機械力学、材料力学、関連問題
③熱・流体分野 :熱工学、流体工学、関連問題
④材料・加工分野 :工業材料、工作法、関連問題
⑤メカトロニクス分野 :制御工学、デジタル制御、RPA、自動化技術、他
⑥環境・安全分野 :機械設計技術者としての環境・安全の知識
⑦応用・総合 :機械工学基礎、機械工業基礎に関する知識の設計への応用ならびに総合能力。記述式問題

★1級科目:
※全て記述式解答
①設計管理関連課題 :設計関わる管理・情報等に対する知識
②機械設計基礎課題 :機械設計の基本となる計算課題を含む知識
③環境経営関連課題 :機械設計の管理者として必要な環境・安全に対する知識
④実技課題 :設計実務に関わる計算を主体とした問題が複数出題され、その中から指定された問題数を選択して回答
⑤小論文 :出題テーマから1つ選択し、1200~1600文字程度の論文を作成

合格率

1級:29.6~50.6%
2級:32.6~42.5%
3級:33.3~43.8%

※平成27年~令和3年度

「機械設計技術者」の勉強方法

機械設計技術者の資格取得のためにはどのように勉強をしたら良いのでしょうか?

参考書で学ぶ

参考書を購入し、独学で勉強することも可能です。

「機械設計技術者試験問題集」シリーズ( 著者:一般社団法人 日本機械設計工業会(編))

令和4年度1級、2級、3級の試験問題と解答・解説が収録されています。
合格への足がかりとして、試験対策の学習使用に最適です。

「機械設計技術者試験 過去問題集」(著者: 一般社団法人日本機械設計工業会(編))

初心者は3級から基礎知識を身につけていく方も多いですが、そんな方にオススメの過去問題集はこちらです。
こちらも、過去3年分の3級試験問題と解答・解説が収録されています。
3級の試験対策に的を絞っているので、3級合格のための対策として最適です。

「機械設計技術者」資格保有者のキャリアパス

製図

「機械設計技術者」の資格を取得した後のキャリアパスは、個人の経験や目標によって異なることがあります。
以下に一般的なキャリアパスの一例をご紹介します。

ジュニア機械設計技術者

資格を取得後、初めての就業先として製造業やエンジニアリング会社などでの就職を希望する方が多いです。
そこで、ジュニア機械設計技術者としての経験を積み、実際のプロジェクトに参加しながら、機械設計の基礎的なスキルを磨きます。

シニア機械設計技術者

経験を積んで技術的なスキルを高めた後、シニア機械設計技術者としてのポジションに昇進することができます。
シニア技術者は、より複雑なプロジェクトに取り組み、高度な設計と解析を行います。
また、他のメンバーの指導やプロジェクト管理の責任を持つこともあります。
より高度なスキルが求められます。

プロジェクトマネージャー

シニア機械設計技術者としての経験が豊富な場合、プロジェクトマネージャーとしてのキャリアに進むことも可能です。
プロジェクトマネージャーは、複数のプロジェクトの計画、実行、監視を担当し、チームの調整や予算管理なども行います。
技術的な視点からプロジェクトを管理することで、成功に向けたリーダーシップを発揮する役割を担います。

専門分野を極める

特定の分野に特化することも選択肢の一つです。
例えば、自動車、航空宇宙、医療機器などの特定の業界や、特定の設計ソフトウェアの専門家としてのキャリアを追求することができます。

研究開発

新しい製品や技術の開発に携わることもできます。
研究開発部門や技術開発企業でのポジションを目指して、より高度な設計やイノベーションに取り組むことができます。

独立・起業

自らの技術やアイデアを活かして独立し、機械設計や製品開発に関するコンサルティング業や特許の取得支援などの事業を始めることも可能です。
自己裁量性や創造性が求められる環境で自分自身のビジョンを追求する機会を得ることができます。

教育・指導

少し変わり種なキャリアパスになりますが、自らの知識や経験を伝える立場として、教育機関や専門学校での教員や講師としてのキャリアを目指すこともできます。
若い世代のエンジニアや技術者の育成に貢献することができます。

これらは一般的なキャリアパスの例ですが、機械設計技術者のキャリアは個人の選択や経験によって大きく変わることもあります。
キャリアの選択は、自身の興味や目標に基づいて進むべき道を選ぶことが重要です。
さらに、学習や専門知識の継続的な向上を怠らず、変化する業界に対応できるよう努力することも必要です。

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