こんにちは。りっちゃんです。
今回は、国家資格「電気主任技術者[電検]」の資格についてまとめてみました。
この資格を取得することで、事業用電気工作物の工事、維持及び運用の保安の監督を行うことができるようになります。
「電気設備設計」の分野でキャリア形成を目指されている方は、成長の助けとして「電気主任技術者[電検]」資格取得を目指されてはいかがでしょうか?
ポイント
◎資格区分:国家資格
◎試験日:
第一種・第二種:年1回
一次試験が8月中旬、二次試験が11月中旬
第三種:年2回
上期→筆記方式が8月中旬、CBT方式が7月上旬~7月下旬
下期→筆記方式が3月下旬、CBT方式が2月上旬~2月下旬
◎合格発表日:
第一種・第二種:一次試験9~11月、二次試験1~2月
第三種:上期9月、下期4月
◎合格率:(令和●年)
第一種:10%(10人受けて1人合格するレベル)
第二種:一次試験25%前後、二次試験15%前後
第三種: 一次試験25%前後、二次試験10%台
◎資格保有者の強み:電気工作物の工事・維持・運用に関する保安の監督を行えるスキルを保有することを証明できる。
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「電気主任技術者[電検]」資格とは?
電気主任技術者[電検]は、一般財団法人電気技術者試験センターが実施している国家資格です。
電気主任技術者[電検]の資格には、第一種から第三種までの3種類があり、電気工作物の電圧等によって必要となる資格が変わってきます。
第一種:すべての事業用電気工作物の工事、維持及び運用の保安の監督を行うことができる
第二種:電圧が17万ボルト未満の事業用電気工作物の工事、維持及び運用の保安の監督を行うことができる
第三種:電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く)の工事、維持及び運用の保安の監督を行うことができる
電気保安の観点から、電気事業用工作物と自家用電気工作物の設置者(所有者)には電気主任技術者を選任することが法律で義務付けられており、事業用電気設備の保安監督を独占業務としています。
そのため、資格保有者は転職市場から常に求められています。
電気主任技術者ってなんだろう?
電気主任技術者になれば、発電所や変電所、それに工場、ビルなどの受電設備や配線など、電気設備の保安監督という仕事に従事することができます。電気主任技術者は社会的評価が高い資格と言えるでしょう。
電気設備を設けている事業主は、工事・保守や運用などの保安の監督者として、電気主任技術者を選任しなければならないことが法令で義務づけられています。
一般財団法人電気技術者試験センター
基本情報
受験資格
第一種、第二種、第三種の資格の認定方法は、
①試験に合格する
③学歴と実務経験の条件を満たす
の2パターンがあり、①の場合は受験資格は特にありません。
受験期間
2024年は第一種・第二種は年1回、第三種は2回(上期・下期)試験が実施されます。
また、第一種・第二種試験は一次試験+二次試験(別日開催)が実施されますが、第三種試験は一次試験のみです。
学科試験のみですが、第一種・第二種試験は一次試験マークシート方式+二次試験記述方式のみ、第三種試験はマークシート方式ですが筆記orCBT方式が選べます。
第三種試験
上期は筆記方式が8月中旬、CBT方式が7月上旬~7月下旬に実施されます。
下期は筆記方式が3月下旬、CBT方式が2月上旬~2月下旬に実施されます。
第二種試験
年1回のみです。
一次試験が8月中旬、二次試験が11月中旬に実施されます。
第一種試験
年1回のみです。
一次試験が8月中旬、二次試験が11月中旬に実施されます。
受験場所
第三種試験
筆記方式・CBT方式ともに各都道府県での受験となりますが、筆記方式の試験地は試験地単位(北海道・東北・関東・中部・北陸・関西・中国・四国・九州・沖縄)での選択となるため必ずしも最寄りの試験会場への振り分けになるとは限りません。
第二種試験・第一種試験
2024年の試験地は以下の通りでした。
【一次試験】
北海道地区(北海道)、東北地区(宮城県)、関東地区(東京都)、中部地区(愛知県)、北陸地区(石川県)、関西地区(大阪府)、中国地区(広島県)、四国地区(香川県)、九州地区(福岡県)、沖縄地区(沖縄県)
【二次試験】※一次試験と同じです。
北海道地区(北海道)、東北地区(宮城県)、関東地区(東京都)、中部地区(愛知県)、北陸地区(石川県)、関西地区(大阪府)、中国地区(広島県)、四国地区(香川県)、九州地区(福岡県)、沖縄地区(沖縄県)
受験費用
受験される種別によって受験手数料は異なります。
令和6年度から原則インターネット申し込みになりました。
インターネット申し込み | |
---|---|
第一種試験 | 13,800円 |
第二種試験 | 13,800円 |
第三種試験 | 7,700円 |
※非課税です。
※受験する科目数に関わらず同額となります。
検定内容
詳細は一般財団法人電気技術者試験センターのホームページで確認が出来ます。
第三種試験:
・学科試験(五肢択一方式/マークシート※筆記方式orCBT方式)
<詳細>4科目
①理論(電気理論・電子理論・電気計測及び電子計測)
②電力(発電所、蓄電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料)
③機械(電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理)
④法規(電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理)
第一種・第二種試験:
・一次試験:学科(多肢選択方式/マークシート)
<科目詳細>4科目
①理論(電気理論・電子理論・電気計測及び電子計測)
②電力(発電所、蓄電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料)
③機械(電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理)
④法規(電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理)
・二次試験:学科(記述方式)
<科目詳細>2科目
①電力・管理(発電所、蓄電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気施設管理)
②機械・制御(電気機器、パワーエレクトロニクス、自動制御及びメカトロニクス)
合格率
合格率は、第一種~第三種すべて低く、難易度の高い資格と言えるでしょう。
第三種は電気主任技術者を目指す上での登竜門ではありますが、10人に1人程度しか合格をしない難関資格です。
第二種も合格率は非常に低く、一次試験の合格率は25%前後、二次試験の合格率は15%前後です。
第一種は、一次試験の合格率は25%前後ですが、二次試験の合格率は10%台と非常に低くなっています。
合格基準は、各科目ともに原則60点です。(試験難易度等により調整あり)
第三種試験、第一種・二種の一次試験は4科目すべてが合格する必要がありますが、科目ごとに合否が出る「科目別合格制度(科目合格留保制度)」があり、申請をすれば前年度および前々年度の合格済みの科目の試験は免除されます。
「電気主任技術者[電検]」資格の勉強方法
「電気主任技術者[電検]」の資格取得のためにはどのように勉強をしたら良いのでしょうか?
公式ホームページの過去問題を解く
一般財団法人電気技術者試験センターの公式ホームページにて、2009年以降の過去問題が無料で閲覧可能となっています。
解答も公開されているので、まずは自分の実力を試してみたい方や一定の電気知識をお持ちの方は、過去問に取り組み出題傾向をするだけでも試験に合格できる可能性はあります。
参考書で学ぶ
基礎知識に不安がある、過去問を解くだけでは理解が不十分だと感じる方は、参考書を購入し独学で勉強することも可能です。
「みんなが欲しかった!電検三種」シリーズ(TAC出版)
「みんなが欲しかった!電験三種」シリーズ電検三種合格を目指すなら、初心者・独学者向けに作られた「みんなが欲しかった!電検三種」シリーズはいかがでしょうか?
「なぜ?」「どうやって?」という疑問に答えるフルカラーの教科書と過去問題集が収録されています。
科目ごとに本が分かれているので、各科目についての知識を十分につけることができます。
「ユーキャンの電検三種」シリーズ(ユーキャン学び出版)
「ユーキャンの電検三種」シリーズ資格取得支援の大手「ユーキャン」からも電検の教材が出ています。
こちらも科目ごとに特化したテキストと問題集を出しています。
「数学の基本」や「専門用語の読み仮名や補足解説」もまとめられているので、文系や専門知識が不十分の方も安心です。
「電検 これだけシリーズ」(出版:電気書院)
「電検 これだけシリーズ」こちらのシリーズは電検一種、二種の教材も出しています。
基本例題と応用問題がまとめられており、基本例題では一つ前の第三種、第二種レベルの問題も収録されており、基礎力をUP。
応用問題では実践的な問題の解き方を学習できるようになっています。
演習問題で、難易度の高い問題も収録されているため、最後の実力チェックに活用できます。
通信講座で学ぶ
自宅にいながら学べる通信講座もオススメです。
一般的に「簿記」のような文系職種の資格取得のイメージがありますが、技術系の資格も取り扱っている通信講座もあります。
資格試験の通信講座【アガルートアカデミー】
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難関資格試験の通信講座ならアガルートアカデミー
法律系の難関国家資格を得意とする通信講座ですが、電気主任技術者の資格取得を目指す方向けの講座も用意しています。
進学型の予備校よりも安価であるのも嬉しいところ。
オンライン講座、Eラーニング教材、フルカラーテキスト等、ボリューム満点です。
おすすめポイント
❶講義は全て収録されたオンライン映像にて受講可能
オンライン講座なので場所や時間問わず、自分のペースで学習が可能です。
❷通信講座ならではの充実したフォロー
分からない問題をスマホで撮影して質問が出来るEシステムや学習に関する悩み相談サポートも受けることができ、受験生をしっかりフォローします。
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総合(模擬テスト付き)コース、総合(模擬テスト・4科目Web講義付き)コース、科目別(Web講義付き)コースなど自身に必要な勉強のためのコースを選ぶことが出来ます。
電気主任技術者[電検]資格を活かして転職するなら
電気主任技術者[電検]の資格を活かして転職先を探すなら、専門領域に特化した転職エージェントを活用することをおすすめします。
業界に精通したプロのコンサルタントが転職のお手伝いをしてくれます。
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電気主任技術者[電検]は国家資格でもあり、保有しているだけで一定の電気設備の知識を有していることが証明出来ます。
受験資格はないものの取得難易度の高い資格なので、保有しているだけで転職市場や会社での評価UPにつながります。
努力は必要にはなりますが、電気系技術職でキャリアを極めたい方は努力してみる価値ありの資格です!
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