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簿記deレベルUP!~資格の取り方・勉強方法~

2023年10月26日

りっちゃん

「資格×キャリア」にまつわる本サイトの管理人。

★年齢:30代
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★趣味:家族、仕事、WEBマンガ、ブログ運営

こんにちは。りっちゃんです。

今回は、経理職を目指されている方、経理職でスキルアップをしたいと考えている方向けに、「経理」に関連する資格についてまとめてみました。
今回フォーカスしたのは「簿記」です!

経理に特化した資格を取得することは、自己成長やキャリアアップのために非常に有益です。
「簿記」は級が上がるほど難易度は高くなっていきますが、比較的難易度の低い級から少しずつコツコツ勉強を積み重ねていけば、しっかりと経理の知識は身に付きます。
理想とする自分を目指して頑張りましょう!

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「簿記」とは?

簿記

ここでは代表的な経理資格「簿記」についてまとめています。

簿記とは、企業の営業取引や経営活動を帳簿に記録するスキルのことです。
簿記を取得することで企業に関するお金や数字の流れを学ぶということが出来る為、経理業務に従事する方以外でも一般常識として資格取得を目指される方も多いです。

簿記といっても、実は大きくわけて「日商簿記」「全経簿記」「全商簿記」の3種類あります。
全商簿記は主に高校生向けの内容(※高校生でなくても受験可)、日商簿記・全経簿記は企業の実務に即した内容も含まれています。

日商簿記

3種類ある簿記の1つ「日商簿記」。
日商簿記は日本商工会議所・各地の商工会議所が実施する検定試験(商工会議所検定試験)のうち、簿記に関する技能を検定するものです。

商工会議所の検定試験は、「商工会議所法」という法律に基づいて、全国統一の基準により実施している「公的試験」です。
企業規模や業種、業態などに関係なく、ビジネス実務に直結する知識やスキルを重視し、企業が必要とする人材の育成を目的に実施しており、多くの企業から高い評価と信頼を得ています。

商工会議所の検定試験(簿記)

日商簿記の基本情報

受験資格

特になし。

受験期間

ペーパー統一試験:1級 毎年6・11月に実施 / 2,3級 毎年6・11・2月に実施
ネット試験:2,3級,初級のみ 各試験会場が設定する任意の日(時期は問わず随時)

受験場所

全国の商工会議所にて実施。
※2,3級は各試験会場(テストセンター)でネット試験可

受験費用

※2023年10月現在
1級 7,850円(税込)
2級 4,720円(税込)
3級 2,850円(税込)
初級 2,200円(税込)

検定内容

★ 1級:
試験科目:商業簿記、会計学、工業簿記、原価計算
極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を習得し、会計基準や会計法・財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。
企業においてプロジェクトリーダーを担うケースもある。
また、公認会計士や税理士などの国家資格への登竜門。

★ 2級:
試験科目:商業簿記、工業簿記(原価計算を含む)
経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められるレベル。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を習得し、財務諸表の筋から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められる。
推薦入試の基準としている大学も多数あり。

★ 3級:
商業簿記
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが一般常識として身につけておくべき「必須の基本知識」。
多くの企業から評価される資格。
基本的な商業簿記を習得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル。

★ 簿記初級:
商業簿記
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが日常業務をこなすための基礎知識。
簿記の基本用語や複式簿記の仕組みを理解し、業務に利活用することができるレベル。

★ 原価計算初級:
原価計算
業種・職種にかかわらずビジネスパーソンが事業の収益性を把握するための基礎知識。
原価計算の基本用語や原価と利益の関係を分析・理解し、業務に利活用することができるレベル。

商工会議所の検定試験(簿記)より

合格率

1級 ペーパー統一試験:10.8%
2級 ペーパー統一試験:23.5%
  ネット試験:37.5%
3級 ペーパー統一試験:37.0%
   ネット試験:41.4%
簿記初級 ネット試験:62.9%
原価計算初級 ネット試験:89.9%

※ペーパー統一試験:2023年10月までの直近4回分の平均
※ネット試験:受験期間2022年4月~2023年6月(初級は2021年4月1日~2023年3月31日)

全経簿記

3種類ある簿記の1つ「全経簿記」。
公益社団法人全国経理教育協会が実施する、簿記に関する検定試験です。

経理・会計専門学校に通う学生向けの資格であり、1~3級の難易度は日商簿記よりも易しいと言われています。
ただし、上級は合格をすると「税理士の受験資格」を得られる非常に難易度の高い資格です。

将来、企業で経理事務を担当しようとしている人には必須の検定試験です。
どのような組織においても、優れた簿記能力・経理能力は常に求められているので、資格を取得すれば就職の際には心強いスキルとなります。

全国経理教育協会

全経簿記の基本情報

受験資格

制限はありません。

受験期間

検定試験は年間4回。その日時・場所は施行の都度決定。
2023年度は5,7,11,2月の4回実施。
上級の試験は毎年2回。2023年度は7,2月。

受験場所

試験会場は公式HPにてご確認ください。

受験費用

※2023年10月現在
上級 7,800円(税込)
1級商業簿記・会計学 2,600円(税込)
1級原価計算・工業簿記 2,600円(税込)
2級商業簿記 2,200円(税込)
2級工業簿記 2,200円(税込)
3級商業簿記 2,000円(税込)
基礎簿記会計 1,600円(税込)

検定内容

★ 上級:
商業簿記/会計学(上場企業)
上場企業の経理担当者ないし会計専門職ならびに将来、税理士・公認会計士を目指す者として、最新の会計諸基準を理解し,これに基づく財務諸表を作成できる。
また、会計数値の意味を理解し、経営管理者として会計情報を利用できる。

工業簿記/原価計算
製造・販売過程に係る原価の理論を理解したうえで、経理担当者ないし公認会計士を含む会計専門職を目指す者として、原価に関わる簿記を行い、損益計算書と貸借対照表を作成できる。
また、製造・販売過程の責任者ないし上級管理者として、意思決定ならびに業績評価のための会計を運用できる。

★ 1級:
商業簿記・会計学(大規模株式会社)
会社法における大会社の経理・財務担当者ないし経営管理者として、「大陸法」を含む複式簿記の仕組みに精通し、広く商業を前提とし、主たる営業活動のみならず、他業種にも適用できる財務活動、余裕資金の運用活動などの全般的な管理のための帳簿が作成できるとともに記録内容を理解でき、税金の処理ならびに決算整理を行い、損益計算書、貸借対照表、株主資本等変動計算書を作成
できる。
連結財務諸表については、会計人として,初歩的知識を保有する。
なお、小売・卸売業については、一部の特殊な商業慣行による商売の記録ないし把握にも対応できる能力も身につける。

原価計算・工業簿記(中小規模企業)
製造業の経理担当者ないし管理者として、原価の意義や概念を理解したうえで,複式簿記に精通し、製造過程の帳簿を作成できるとともに、その内容を理解でき、製造原価報告書および製造業の損益計算書と貸借対照表を作成できる。
また、作成した製造原価報告書と損益計算書を管理に利用できる能力を持つ。

★ 2級: 
商業簿記(中規模株式会社)
会社法による株式会社の仕組みの理解を前提として、中規模企業として位置付けられる株式会社の経理・財務担当者ないし経営者として、複式簿記の仕組みを理解し、小売・卸売業に止まらず他業種にも応用できる資本の調達・運用活動の管理のための帳簿を作成でき、その内容を理解できる。
また、3級の営業費用に加え,収益費用勘定(名目勘定全般)の見越し繰延べを行う決算整理およびこれに伴う翌期の処理(再振替)ができ、これによる損益計算書と貸借対照表を作成できる。

工業簿記(製造業簿記入門) (工業簿記の基礎)
製造業における簿記の学習の導入部と位置付け、現場の経理担当者として、工程管理のための実際原価に基づく基本的な帳簿を作成でき、また、これらを管理する能力を持つ。

★ 3級:
商業簿記(小規模株式会社)
小規模企業として位置づけられる株式会社の経理担当者ないし管理者として、小売業や卸売業(商業)における管理のための基本的な帳簿を作成でき、かつ、照合機能を中心とした複式簿記の仕組みを理解し、家計と会社を分離する会計を認識し、会社の資産負債勘定(実体勘定)の基本的決算整理ならびに、営業費用の決算整理(簡単な見越し繰延べの処理)ができ、これによる損益計算書
と貸借対照表を作成できる。
商業つまり小売・卸売業の処理については,仕入活動と販売活動の側面を別個に把握する三分法による。
なお,税抜き方式の消費税の処理も行える。

公益社団法人全国経理教育協会より

合格率

上級:13.5%
1級商業簿記・会計学:37.3%
1級原価計算・工業簿記:60.1%
2級商業簿記:54.7%
2級工業簿記:78.7%
3級商業簿記:64.9%
基礎簿記会計:74.1%

※上級は2023年10月までの直近3回分の平均
 それ以外は2023年10月までの直近4回分の平均

全商簿記

3種類ある簿記の1つ「全商簿記」。
公益財団法人 全国商業高等学校協会が実施する、簿記に関する検定試験です。

商業高校の生徒の技術や専門知識の向上を図るために実施されていますが、高校生以外でも受験することができます。
生徒の学習状況に応じて級が設定されていますが、1年生で3~2級、2・3年生で2~1級合格が可能なレベルとなっています。

一般的に、「全商簿記1級」=「日商簿記2級」レベルと言われています。

比較的受験費用も安く高校生向けの設計となっているため、社会人としてスキルアップを目指すのであれば「日商簿記」「全経簿記」取得を目指すのがベターです。

当協会主催の検定試験は、基本的に文部科学省が定める学習指導要領に準拠しており、高等学校の主として教科「商業」を学ぶ生徒を対象に専門知識並びに技能・技術の習得や学力の定着・向上に貢献する目的で行っております。

公益財団法人 全国商業高等学校協会

全商簿記の基本情報

受験資格

受験資格は特にありません。

受験期間

毎年 1月・6月の第4日曜日

受験場所

全国商業高等学校協会が指定した全国各地の試験場校

受験費用

※2023年10月現在
1級 会計・原価計算 各1,300円 ※会計と原価計算の2つの科目合格で1級取得。
2級 1,300円
3級 1,300円

検定内容

★ 1級会計:
株式会社の会計処理を中心に会計法規や企業の業績測定等に関する内容も出題されます。

★ 1級原価計算:
製造業で用いられる簿記で、製品の製造に要した金額(原価)の計算手続きについて出題されます。

★ 2級:
商品売買業を営む個人企業の発展的な会計処理と、株式会社の基本的な会計処理について出題されます。

★ 3級:
商品売買業を営む個人企業の基礎・基本となる会計処理について出題されます。

公益財団法人全国商業高等学校協会より

合格率

1級会計:37.2%
1級原価計算:41.6%
2級:52.5%
3級:70.5%

※2023年10月現在、直近2回分の平均

「簿記」の勉強方法

簿記の勉強

簿記の資格取得のためにはどのように勉強をしたら良いのでしょうか?

参考書で学ぶ

参考書を購入し、独学で勉強することも可能です。

「はじめての人の簿記入門塾 まずはこの本から!」( 浜田勝義/ かんき出版)

初歩の初歩から簿記を学びたい方向けです。

「スッキリわかる 日商簿記」( 滝澤ななみ/  TAC出版)

各級でそれぞれ1冊用意されています。
ここでは一部抜粋しています。

スッキリわかる 日商簿記3級 第14版

スッキリわかる 日商簿記2級 商業簿記 第15版

「いちばんわかる日商簿記 教科書・問題集」(CPA会計学院/アガルート・パブリッシング)

各級×教科書・問題集が用意されています。
ここでは一部抜粋しています。

いちばんわかる日商簿記3級の問題集

いちばんわかる 日商簿記2級 工業簿記の教科書

動画サイトで学ぶ

ひたすらテキストを解くのではなく、視覚・音声で学びを加速させたい方は動画で学ぶという選択肢もあります。

Accountant's library(アカウンタンツライブラリー)

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こんな方におすすめ

  • 簿記の資格取得を目指している学生
  • 未経験で経理への転職を考えている社会人
  • 経理としてキャリアアップを目指している方
  • 「簿記」以外にも社会人として必要な知識を幅広く身につけたい方

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「簿記」資格取得者のキャリアパス

キャリアパス

基本的には、経理職を目指す方が多いです。
まずは経理事務として入社をし、経理の基礎業務(領収書の整理や請求書の作成など)からスタートします。
基本的な経理知識を身につけるフェーズです。

次に、経理担当者として、仕分け処理や決算業務、税務申告などの業務を行います。
ここでやっと経理として一人前と言えるでしょう。

経理担当者として経験を積んだ後、経理部門のマネージャーとしてチームの監督・統括を担当します。
会社によって業務範囲は異なりますが、予算管理や財務戦略の策定にも関与し、会社の財務面の健全性確保がミッションとなります。

最後に、財務部門のトップ、会社における財務戦略の最高責任者であるCFOに抜擢されます。
CFOになるための特別な資格は必要ありませんが、会社の財務戦略の立案や予算管理、リスク管理など重要度の高い業務を担う為、高いレベルでの経理財務知識が求められます。

「簿記」よりも難易度の高い資格を取得して、より専門性の高い「会計士」や「税理士」などを目指す方もいます。

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