こんにちは。りっちゃんです。
今回は、国家資格「電気通信主任技術者」の資格についてまとめてみました。
この資格を取得することで、電気通信技術(ICT)のプロであることを証明することができます。
「電気設備設計」の分野でキャリア形成を目指されている方は、成長の助けとして「電気通信主任技術者」資格取得を目指されてはいかがでしょうか?
理想とする自分を目指して頑張りましょう!
ポイント
◎資格区分:国家資格
◎試験日:7月中旬頃と1月下旬頃の年2回
◎合格発表日:定期試験:試験日から3週間後の月曜日
※全科目免除申請をした場合:全科目免除申請日の翌月20日
◎合格率:令和3~6年
伝送交換主任技術者:21.0%~45.6%
線路主任技術者:31.9%~61.3%
◎資格保有者の強み:電気通信技術(ICT)のプロであることを証明できる
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「電気通信主任技術者」資格とは?
「電気通信主任技術者」は、1980年代に電気通信事業法により制度化した国家資格です。
電気通信ネットワークの工事、維持及び運用の監督責任者です。
電気通信技術(ICT)のプロであることを証明するもので、電気通信事業者は電気通信設備を維持するために電気通信主任技術者を選任する必要がある為、転職市場からの需要は高いです。
電気通信主任技術者はネットワークを構成する設備によって「伝送交換主任技術者」「線路主任技術者」の2つに区分されています。
資格者証の種類と監督範囲
・伝送交換主任技術者資格者証
電気通信事業の用に供する伝送交換設備及びこれに附属する設備の工事、維持及び運用・線路主任技術者資格者証
電気通信事業の用に供する線路設備及びこれらに附属する設備の工事、維持及び運用一般財団法人 日本データ通信協会
基本情報
受験資格
受験資格は特になく、学歴・年齢・性別・経験年数等に関係なく誰でも受験することができます。
受験期間
7月中旬頃と1月下旬頃の年2回実施されます。
受験場所
札幌、仙台、さいたま、東京、横浜、新潟(第2回のみ)、金沢、長野(第1回のみ)、名古屋、大阪、広島、高松、福岡及び那覇(14地区 ※近郊都市を含む)
※試験会場は、試験の2週間前までにマイページに掲載する「受験票」で確認。
受験費用
保有資格や学歴、実務経験、認定校での取得単位により、試験科目が一部またはすべて免除される場合があります。
免除対象ではない場合は、定期試験を受験します。
試験手数料 | |
---|---|
定期試験 | 29,000円 |
全科目免除 | 14,700円 |
※非課税です。
検定内容
2021年度7月に行われた令和3年第1回試験から、受験科目のうち専門的能力が設備及び設備管理に統合され、4科目から3科目になりました。
伝送交換主任技術者試験:
・学科試験のみ(多肢択一/マークシート)
<詳細>3科目
①電気通信システム(電気通信工学の基礎、電気通信システムの大要)
②伝送交換設備及び設備管理(伝送交換設備の概要並びに当該設備の設備管理、セキュリティ管理及びソフトウェア管理)
③法規(電気通信事業法及びこれに基づく命令、有線電気通信法及びこれに基づく命令、電波法及びこれに基づく命令、不正アクセス行為の禁止等に関する法律及びこれに基づく命令、電子署名及び認証業務に関する法律及びこれに基づく命令、国際電気通信連合憲章及び国際電気通信連合条約の大要)
線路主任技術者資格者試験:
・学科試験のみ(多肢択一/マークシート)
<詳細>3科目
①電気通信システム(伝送交換主任技術者と同じ)
②線路設備及び設備管理(線路設備の概要、当該設備の設備管理及びセキュリティ管理)
③法規(伝送交換主任技術者と同じ)
合格率
合格率は3割前後を推移しています。
令和3~6年のデータを見ると、伝送交換主任技術者の合格率は21.0%~45.6%、線路主任技術者の合格率は31.9%~61.3%と回によって合格率に差がありますが、一貫して線路主任技術者の方が合格率は高いです。
「電気通信主任技術者」資格の勉強方法
「電気通信主任技術者」の資格取得のためにはどのように勉強をしたら良いのでしょうか?
公式ホームページの過去問題を解く
一般財団法人 日本データ通信協会の公式ホームページにて、直近4回分の過去問題が無料で閲覧可能となっています。
解答も公開されているので、まずは自分の実力を試してみたい方や一定の電気知識をお持ちの方は、過去問に取り組み出題傾向を確認するだけでも試験に合格できる可能性は高まります。
ただ、解説はないため、完全に未経験の方は市販の参考書などから勉強を始めることをオススメします。
参考書で学ぶ
基礎知識に不安がある、過去問を解くだけでは理解が不十分だと感じる方は、参考書を購入し独学で勉強することも可能です。
「電気通信主任技術者試験 これなら受かる」シリーズ/オーム社
電気通信主任技術者試験の受験対策問題集です。
本書は数年間分の過去問題を出題分野に沿って整理・分類して並べているので、出題傾向・頻出問題の確認を行いながら効率よく学習できるようになっています。
「これ1冊で最短合格 電気通信主任技術者 要点解説テキスト&問題集[伝送交換主任技術者編]」秀和システム
電気通信主任技術者に合格するためのテキスト&問題集です。
電気通信システム、設備および設備管理、法規の3科目を伝送交換主任技術者の範囲に絞り1冊にまとめたものです。
豊富な図版やイラストで視覚的に理解できるのも嬉しいポイント。
「電気通信主任技術者」資格を活かして転職するなら
電気通信主任技術者の資格を活かして転職先を探すなら、専門領域に特化した転職エージェントを活用することをおすすめします。
業界に精通したプロのコンサルタントが転職のお手伝いをしてくれます。
Prime career
【プライムキャリア】は不動産・設備・建設領域を専門とした転職エージェントサイトです。
建設キャリアプラス
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「電気通信主任技術者」の資格取得で市場価値UP!
電気通信主任技術者は国家資格でもあり、資格取得することで電気通信技術(ICT)のプロであることを証明することができます。
受験資格はないものの取得難易度の高い資格なので、保有しているだけで転職市場や会社での評価UPにつながります。
努力は必要にはなりますが、電気系技術職でキャリアを極めたい方は努力してみる価値ありの資格です!
余談:電気通信主任技術者資格保有者のキャリアパスのヒントはコチラにもまとめています!
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